宗像みあれ芸術祭

海を渡る神々とともに、アートで未来をつなぐ祭典

■ 中林丈治 | Takeharu Nakabayashi

見えるかたち、見えないかたち〜abstract dusts〜

| 作品コンセプト

大島に流れ着いた海洋ゴミの鮮やかな色や、魅力的な”かたち”。以前は何かしらの役割をもっていた記憶をもつモノであることに気付きました。
アート本来の目的は、日頃見過ごされているモノや事象に新たな価値を見つける事だと思います。ラテックスというゴム素材で包んだ海洋ゴミのアート作品をお楽しみください。


作品1

タイトル:溢れ出る文明〜overflowing  civilization 

解説:曳航(えいこう、船が他のものを引っ張って進む事。)する船に絡まった大量の海洋ゴミが、溢れかえり、必死にモノ(神木)につかまり、もはや進む事が困難な様を表現しています。


作品2

タイトル:循環〜Circle

解説:海から流れ着いた球体のブイを見ていると、かつて沖ノ島で行われていた神事や、神聖な装身具を想い浮かべました。円状に構成する事で”物事の循環”を抽象的に表現しています。

作品3

タイトル:記憶の中の三輪車〜Tryicycle ofin memory

解説:大島の散策中、鉄がボロボロに錆びて穏やかに自然に帰ろうとしている三輪車を発見しました。”鉄”は漢字の通り、風化して錆びて無くなる(失う)物質ですが、切断してみると内部は新鮮な鉄の銀色を保っていました。その部分を溶接して、拡張させ、三輪車を大切に乗って駆け回った子どもの頃の”記憶”を表現しました。

| 素材

海洋ゴミ、ラテックス他

| 制作風景

| 作品

| 展示スポット

宗像大社辺津宮周辺

| プロフィール

中林丈治 Takeharu Nakabayashi
彫刻家/神奈川

1974年神奈川県生まれ。
パレスホテル東京、マンダリンホテル上海、リッツカールトン京都、西安、福岡ほか国内外のアートワークを手がける。
武蔵野美術大学修了。飯田三美賞受賞。第17回鹿島彫刻コンクール奨励賞受賞。