宗像みあれ芸術祭

海を渡る神々とともに、アートで未来をつなぐ祭典

障がい者アート展【関連プログラム2023】

障がい者アート展【関連プログラム2023】

障がいのある方々の感性溢れる作品を、芸術祭の期間中、2か所の会場に展示します。
何ごとにもとらわれない自由な創作のかたち、そして、生き生きとした表現から生まれる、いのちの輝き。
ぜひご覧ください。

開催日:
10月1日(日) 〜 10月15日(日)

会場:
1. 宗像大社祈願殿(9:00~17:00)「多比良澄生」展

宗像市在住の多比良澄生(たびらすみお)さんの抽象画と黄金背景テンペラ画を紹介いたします。

多比良さんは、テンペラ画という13世紀~15世紀頃、主にヨーロッパの宗教画で行われた絵画技法を用い、背景に金箔を貼った「黄金背景テンペラ画」を数多く発表しています。
イタリアの古い技法を使いながらも、日本の風土や季節を大切にし、植物や果物などの身近な題材や人物の内なるいのちの輝きを、繊細に色を重ねて表現しています。
背景に金箔を貼り、細やかな模様や線を刻み入れた描写は、厳かな存在感を醸し出しています。

東京芸術大学を卒業後、障がいで働けなくなりましたが、35歳ごろから再び絵を描き始めました。近年は、のびやかに躍動する抽象画も発表。それぞれが生命を持っているかのような、いのちの輝きを放つ作品です。

宗像を代表し、独自の表現を確立した多比良さんの作品をお楽しみいただきながら、ゆっくりとお過ごしください。

【多比良澄生 略歴】
昭和51年11月 東京芸術大学美術学部大学院油画専攻
昭和52年10月 第1回プロミス展、53年第2回プロミス展(東京西銀座画廊)
昭和55年10月 シルクスクリーンによる版画個展(東京西銀座画廊)
昭和57年6月 伝達と様式展(福岡市美術館)
平成19年1月 テンペラ画小品展(ギャラリー風)

2. 宗像大社休憩所(10:00~15:00)「旅する絵のギャラリーin宗像大社」展

「旅する絵のギャラリー」は障がいのある作家の素晴らしい作品を、全国の方々にご覧いただきたくて2022年より、本格稼働したプロジェクトです。
生き生きと生命力にあふれた作品、思わず笑顔になる作品など、暮らしの中に置いておきたい作品をレンタルという形でお届けしています。
この度、九州をはじめとした全国の作家の作品を展示販売しながらご紹介いたします。
アートを媒介に ”縁” が生まれる。
障がいと共に生きるアーティストのアート活動をご覧ください。